『僕のいた時間』は、三浦春馬が難病と闘う青年役に挑んだフジテレビ系ドラマです。
- 命の大切さ
- 生きることの意味
を主人公・澤田拓人(三浦春馬)が若者の代弁者としてリアルに映し出した等身大のドラマです。
今となっては、あの三浦春馬さんが残した名作の一つだなと感じますね。
若者が命のリミットを意識しなければならないという、こんなにも酷なことってあるのでしょうか。
主人公・澤田拓人は筋萎縮性側索硬化症という難病と闘う設定です。
最近では佐伯チズさんなどこの病気を公開する有名人も増えてきましたよね。
筋肉が徐々に衰えて呼吸困難に陥り、最終的には人工呼吸器をつけないと死に至ってしまう病気です。
寝た切りというよりも酷で呼吸困難に陥るという…
そんな目を背けたくなる現実を突きつけられた時、自分だったらどうするか、恋人・家族とはどう向き合っていくのか、病気とはどう闘いながら共存していくのか…
考えても考えても答えが出ません。
実はこの作品の発案は三浦さんご自身だとか。
同じくフジテレビ系ドラマ『ラスト・シンデレラ』出演中に三浦春馬さんがプロデューサーに『命をテーマにした作品にチャレンジしたい』と…
脚本は『僕シリーズ』で知られている橋部敦子さんの『僕の生きる道』。
自らが『命』や『生きる』という重いテーマに挑戦されたのにと思うと、複雑でならないんですよね。
その当時の記事を見てみると、インタビュアーの『きっかけは?』という質問に対し
『家族との絆や友人との関係性など、普段は余り深く考えないことを改めて見つめ直すような、経験したことのない心情や表現力などに挑戦したいと思ったんです』と。
『何か心境の変化があったのでしょうか?』という問いには
『ある時突然大きな闇に包まれて、自分が過ごしていた世界がどん どん変化していく中で、ただ暗いだけじゃなくてそこからどうやって希望を見いだしていくのか。今まで意識していなかった周りの支えに感謝できるような、そんな思いが伝えられる芝居をしたいと思った』と。
これは2014年のインタビューです。
この当時はそういう境遇の方を演じることに興味を持っていたようです。
今となってはこの時のご自身の想いは、思い悩み死を選択した時の自分には届かなかったのかと残念で仕方ありません。
そして、普段からとっても繊細な方だというのがとてもよく分かるインタビューで、当時とは違った視点でもう一度見てみると違った見え方がありそうです。